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ジョグジャカルタって、ボロブドゥール以外に何があるの?
観光名所の名前は知っていても、その本当の魅力や楽しみ方がわからない……。インドネシア生活を始めたばかりの方なら、そんな悩みを抱えることもありますよね。
ジャワ島中部のジョグジャカルタという都市は世界遺産ボロブドゥール寺院で有名ですが、実はそれだけではない深い歴史や文化が息づいています。
今回のシリーズ記事前編では旅の1日目を紹介。豪華列車での移動や現代アートを巡る体験を通じて、ジョグジャカルタの隠れた魅力について書いています。
後編では、2日目・3日目の旅程を紹介します。
旅のハイライトとなるボロブドゥール寺院でのサンライズ体験や、地元アーティストとの交流、そしてMonggoチョコレート博物館での甘いひととき。引き続き写真たっぷりでお届けします!
世界遺産だけではないジョグジャカルタの魅力や、インドネシア生活をもっと楽しむためのヒントを見つけに行きましょう!
2日目・3日目の旅程

SenyuMuseumが提供する、今回の旅のプログラムがこちら。
前編の記事で、ジョグジャカルタという街の詳細やSenyuMuseumについても紹介しています!
2日目:ジョグジャカルタのアート探訪

ジョグジャカルタの魅力を巡る旅の2日目は、この街が誇るアートの鑑賞からスタート!
インドネシアを代表する巨匠のアトリエを訪れ、その作品に込められた情熱や背景を直接聞ける貴重な体験を得られました。
さらに、インドネシアの絵画史に名を刻む芸術家の美術館へ移り、アートを通じてこの地の歴史や文化に深く触れる時間を過ごしました。ジョグジャカルタがいかに多様で奥深い街であるかを改めて感じる1日です。
Sidik Martowidjojo アトリエ訪問
まずは、インドネシアの著名な画家、シディック・マルトウィジョジョ(Sidik Martowidjojo)さんのアトリエへ。
インドネシア人として初めてルーブル美術館に作品を展示された、インドネシアの人間国宝的存在です。

普段アトリエは一般公開されていないそうなのですが、今回特別に訪問させていただきました。
アトリエに足を踏み入れると、温かみのある色彩の牡丹の絵や、にじむようなタッチで描かれた神秘的な絵画が壁一面に現れます。

物腰柔らかなシディックさんが直々に、幅20mにわたる大作について熱心に説明してくださいました。作品への思いを制作者から直接聞けるなんて、なかなかない経験ですよね。

なにしろ幅20mなので、絵画というよりむしろ絵巻物のよう。スタッフと思われる男性2名が、巻いては広げ、巻いては広げ、と丁寧に繰り返す姿も印象的でした。

アファンディ・ミュージアム(Museum Affandi)

続いて訪れたのは、インドネシアの国民的画家とも言えるアファンディ・クスマ(Affandi Koesoema)氏の美術館「アファンディ・ミュージアム(Museum Affandi)」へ。
20世紀のインドネシア美術界で重要な存在である、氏の作品が数多く展示されています。

インドネシアの日常風景や庶民の姿を独特のタッチで表現しているのが特徴。絵筆を使わず、チューブから直接絵の具を塗る力強い技法にも驚きました。



館内には貴重な冊子の展示も。葛飾北斎や夜の銀座など、日本をモチーフにした作品も掲載されています。

この日はたまたまアファンディ氏の娘で同じくインドネシアを代表する画家カルティカ・アファンディ(Kartika Affandi)さんが撮影中で、お話を伺う機会もいただけました。

アファンディ氏の人生と作品を通じて、インドネシアの歴史や文化の一端に触れられるミュージアムでした。

アートに詳しくなくても十分に楽しめるよ! 立ち寄ってみてね!
ムラピ山の麓でジャワの王族文化に触れる

アート巡りの次は、ムラピ山の麓に広がる緑豊かなカリウラン地区へ。
このエリアでは、歴史ある建物でのランチや、ジャワ王族の伝統を紹介する博物館を訪問します。自然と文化が融合した特別な場所で、ジョグジャカルタの新たな一面に出会いました。
異国情緒あふれるランチ

標高の高いカリウラン地区まで移動すると、緑豊かな敷地の中に素敵な建物が! ここのレストラン「Beukenhof」で昼食をとりました。


旧植民地時代の名残を残した歴史的な建物の中で、オランダ風のメニューを楽しめます。もちろんインドネシア料理も!

緑に囲まれた半屋外のテラス席で、旅程2日目ともなるとツアー参加者同士の会話も弾みます。
標高が高いおかげで吹き抜ける風も心地よい涼しさ。ジャカルタでは感じられない新鮮な空気にたっぷり癒やされながら、お腹も心も満たされました。
ウレンセンタル博物館(Ullen Sentalu Museum)

ひと休みして、Beukenhofのすぐ近くのウレンセンタル博物館(Ullen Sentalu Museum)へ。石造りの建物が、緑豊かな自然に溶け込むように佇んでいます。
ジャワの王宮に伝わる品々を見学しましたが、特に印象的だったのはバティックなど様々なテキスタイル。温度・湿度管理のもと大切に保管されており、ジャワの王族の生活や伝統に思いを馳せつつ鑑賞できます。
ルートの最後に訪れる小部屋では、王家にまつわる恋文や詩が紹介されています。ジャワの貴族たちの人間味あふれる一面を垣間見られる、興味深い展示でした。
写真撮影禁止だったので、残念ながら内部の写真はありません。ぜひご自身の目で確かめてみてください!
夕方のマリオボロ通りで自由なひととき

ジョグジャカルタの中心にあるマリオボロ通りは、地元の文化と観光地らしい賑やかさが融合するスポット。
ツアーでは、この通りで自由に散策する時間が設けられ、参加者がそれぞれ自分のペースで楽しんでいました。
お土産探しを楽しむ散策タイム
マリオボロ通りには、色とりどりのバティック、ユニークな雑貨、ローカルフードまで所狭しと並んでいます。

観光客だけでなく地元の人々も訪れるため、インドネシアらしい雰囲気を感じながら散策を楽しめます。

馬車が行き交う様子をベンチに腰掛けて眺めたり、露天の店員さんとちょっとしたやりとりを交わしたりするのも、旅ならではの楽しみ方!

昔ながらのパサールや中華街も! 趣のある入口です。


散策の途中でふらりと立ち寄ったカフェが地元で長年愛されている老舗だったり。お土産を買わずとも、ただぶらぶらするだけでも楽しめる場所です。

ジャカルタではもうほとんど見ないらしいレトロなドリンクを飲みつつ、夕暮れ時の柔らかな光の中しばしの休息を取りました。
地元アーティストが手掛けるユニークなディナー
この日の締めくくりは、地元アーティストが運営する特別なダイニング体験! インドネシアの食材やスパイスを使った食事作りがワークショップ形式で進みます。

インドネシアでは、スパイスを潰すとき通常ならチョベ(石の道具)を使いますが、量が多いためこの日は木の臼で!

途中にはホールのままのスパイスを当てるクイズタイムもあり、同席したインドネシア人との交流を深めながら賑やかに進行しました。



異文化体験としても食体験としても、普段の旅行とはひと味もふた味も違います。アートを巡るジョグジャカルタの夜を締めくくるのにふさわしい、アートと食が融合した時間でした。
3日目:いざ、世界遺産ボロブドゥール寺院へ!

この旅のメインイベントは、言うまでもなく世界遺産ボロブドゥール寺院の訪問。ただの遺跡巡りでは終わりません。ここでしか味わえない、特別な体験を堪能してきました!
日の出とともに体感するボロブドゥール寺院の静けさ
出発は真夜中の3時半。まだ暗い道を車で進み、眠気も覚めないまま到着したのは「Bukit Dagi」。
丘の上に設けられた特別なスペースには、ジャワの伝統を感じさせる装飾が施されたテーブルと敷物が整えられています。

夜明け前の空気はジャカルタでは感じたことのない冷たさ。これから始まる体験への期待が高まります。
静けさの中、朝食が運ばれてきます。朝からコース料理、しかも甘いお菓子からのスタートに面食らいました。朝から甘いものをしっかり食べるのはこの地域の伝統なんだそう。




徐々に空が明るくなり、朝もやの中にボロブドゥール寺院が姿を現します。ガムランの生演奏も控えめに始まり、特別な朝のひとときをさらに引き立てます。

明るくなるにつれて山の端もくっきり見え、遺跡の全体像が浮かび上がってきます。
と同時に、近くのモスクからはアザーンが流れてきます。ガムランとアザーンの響き、そして目の前には仏教遺跡。インドネシアの宗教的多様性を肌で感じる、不思議な朝の光景でした。
朝食が進む中、伝統衣装を着たスタッフが大きな冊子を手に現れ、ボロブドゥール寺院の歴史について詳しく説明してくれました。

8世紀に建立されたボロブドゥール寺院は、世界を代表する仏教建築。石に刻まれたレリーフには仏教の教えや宇宙観が込められています。
すっかり明るくなって食事を終えた後は、写真を撮ったり散歩したり思い思いに過ごします。

ガムランも演奏OK! 演奏者側には独特の楽譜もありました。

ヤシの葉を編んでミニボロブドゥールが作れるクラフトコーナーも。参加者のペースに合わせて丁寧にレクチャーがなされていました。

Bukit Dagiでは、天候が良ければ朝焼けに染まる遺跡が眺められるんだそう。
この日はあいにく曇りでしたが、朝もやの中のボロブドゥール寺院も、雲海の中をただよっているような雄大な姿でまた素晴らしかったです!
ボロブドゥール寺院の荘厳さに触れる特別な時間
贅沢な朝のひとときの後は、いよいよボロブドゥール寺院の遺跡内へ。2024年現在、訪問者数は時間ごとに制限されているため、混雑することなくゆったりとしたペースで見学ができます。

入場時には遺跡を保護するために専用のサンダルに履き替えます。訪問後にはその履物を持ち帰れるという特典付きで、訪問の記念にもなりました。
2023年には天皇陛下も同じ履物で寺院を訪問されたとのことで、思わず背筋が伸びる瞬間です。
遺跡内では、ガイドさんが石に刻まれた物語について詳しく説明してくれます。

説明を聞きながら徐々に上の階層へ。

寺院の最上階は仏教の宇宙観を具現化した構造とのこと。無数のストゥーパと眼下に広がる自然の織りなす圧巻の景色に感動しました。

下から見上げるのとはまったく異なる、圧倒的なスケール感を体感できます。

日が昇りきって暑さも感じられる頃に見学は終了。
ジャワ島の副総督ラッフルズに再発見される19世紀初頭まで、この遺跡は何世紀もの間火山灰や密林の中に埋もれていました。
これほど壮大な遺跡が鬱蒼と茂る木々の中に現れるとは、発見当時の驚きは想像も及びませんね。
手作業が生む特別な味わい:Monggoチョコレートミュージアムへ

半屋外のレストラン「Jiwajawi」でランチをとり、甘い香りに包まれる旅へ。旅の最後の目的地は、インドネシアのカカオ文化を牽引する「Monggo」のチョコレートミュージアム(Chocolate Monggo Museum)です。
Monggoはベルギー出身のショコラティエが2005年に設立したブランド。インドネシア産のカカオ豆を使用したビーントゥバーチョコレートの草分け的存在です。

日系スーパーのPapayaで見かけたことがある方も多いのではないでしょうか?
驚きの手作業:一つひとつに込められた情熱
ミュージアムの見学では、まずチョコレートの製造過程を間近で見学します。
Monggoのチョコレートの特徴は、油脂として100%カカオバターのみを使用すること。植物油脂を一切使わず、インドネシア産の良質なカカオとベルギーの伝統技術を組み合わせ、本格的な味わいを追求しています。


製造過程を見学しながら、数多くの工程が手作業で行われていることに驚きました。パッケージング作業は熟練のスタッフが一つひとつ素早く丁寧に仕上げています。


ガイドさんの説明を通じて、チョコレートの歴史、インドネシアのカカオ豆が持つ特徴や、Monggoの品質へのこだわりについて理解が深まりました。



ここで出来上がったチョコレートが店頭に並んでいるんだね!
ここでしか出会えないフレーバーを堪能
見学の後はショップでお買い物タイム!
Monggoのチョコレートラインナップは驚くほど豊富。ジャカルタのスーパーでは見かけない珍しいフレーバーも揃っています。

ジンジャーやナツメグなどインドネシアらしいユニークなフレーバーの板チョコに加え、トリュフやプラリネも充実。
試食も可能で、その場でお気に入りを見つける楽しみも。カカオ100%やインドネシアの伝統料理ルンダン味(!)のチョコレートなど、自分で買うには勇気のいる味も試せます。
ショップの外にはカフェコーナーがあり、ここではMonggoのチョコレートを使ったスイーツやジェラートが楽しめます。

私たち一行はもちろんチョコレートジェラートをセレクト! 深い味わいと滑らかな口溶けで旅の疲れも癒やされました。


ミュージアム見学のあとにぜひ食べてみてね!
旅の締めくくり:別れを惜しみながら次の旅へ

楽しい時間はあっという間。最後は空港に向かい、それぞれのフライトへと分かれる形で解散となりました。
共に旅をした仲間たちとの別れは名残惜しいものの、またジャカルタで再会できることを願ってひとりひとりを見送ります。
今回の旅は、私自身にとってもインドネシアの記憶を彩る大切な思い出となることでしょう。
SenyuMuseumツアーで体感した特別な旅の魅力

実は、この旅の数ヶ月前、私は家族旅行でもジョグジャカルタを訪れています。小さな子ども一緒だからこその楽しみ方ももちろんありますが、大人だけの旅もまた特別ですよね。
今回のツアーに参加してみて、家族で訪れたときとは全く違うジョグジャカルタの別の顔に驚かされました。
「ただの観光」では終わらない、特別な体験を求めている方にこそSenyuMuseumのツアーをおすすめしたいです!
プロが厳選したスポットへ:新しい発見の連続

SenyuMuseumのツアーの最大の魅力は、個人旅行では行けない特別な場所を訪問できること。
インドネシアに住んでいるとはいえ外国人としてアクセスできる情報には限りがあります。SNSの普及で情報収集はしやすくなりましたが、それでも母語で得られる情報の質・量には及びません。
たとえば、今回訪れたSidik Martowidjojo氏のスタジオや、Bukit Dagiでの特別な朝食体験。これらは、インドネシア各地の情報に精通したプロによる企画だからこそ叶った訪問でした。
SNSやガイドブックだけでは見つけられない「隠れた名所」へのアクセスは、ツアー参加者ならではの特権。現地の文化やアートを深く理解できる、学びと感動に満ちた体験でした!
「ラクで楽しい」ツアーの安心感

海外での旅行は、移動手段や言語の壁、持ち物への注意など、常にどこかしら気を張っている必要がありますよね。
しかし、ツアーに参加すれば手配が必要なものはガイドの方に全部おまかせ! リラックスして旅を楽しめます。
さらに、移動中に日本語で聞かせてもらえる歴史や文化の背景知識のおかげで、訪問地への理解が深まりました。
ツアーの内容に集中してただ楽しむだけ。ストレスフリーな時間を過ごせたのも大きなポイントです。
「深く楽しむ」旅のオーダーメイドが可能

実は、個人的に今まで「旅程の決まったパッケージツアー」にほとんど参加したことがありませんでした。
大勢でぞろぞろ行動して自由が少ない、行き先がありきたり、お土産屋さんに強制的に立ち寄らされる(笑)などあまり良いイメージがなかったためです。
しかし、SenyuMuseumのツアーはむしろこのパッケージでないと行けない場所、できない体験が詰まっていて、満足度の大変高い内容でした!
今回の旅程ではアートをメインにしたスケジュールが組まれており、私の興味にぴったり合致していたことも大きいです。
また、行き先はジョグジャカルタにとどまらず、インドネシア各地を深く知って楽しめるツアーが組まれています。
オーダーメイドプランでのツアーも提供しているそうで、訪問先や時間配分のリクエストにも柔軟に対応してくれるんだそう。
もし「このスポットだけ体験したい」「日程や予算を調整したい」という要望がある場合も、相談次第で対応可能とのことでした。

特別な旅を体験したい方に自信を持っておすすめするよ!
まとめ:ジョグジャカルタで得た特別な体験

ジョグジャカルタの旅を通じて、訪れるたびに新たな魅力が見つかる特別な都市だと改めて感じました。
ボロブドゥール寺院で迎えた荘厳な朝、マリオボロ通りでの散策、地元アーティストとの交流――どれも他では得られない体験で、旅の鮮やかな思い出となっています。
また、今回の旅では、SenyuMuseumが企画するツアーならではの「プロが選んだ行き先」と「現地の深い知識に基づくガイド」の価値を実感しました。
個人旅行では見つけにくい隠れた名所を訪問しつつ、ストレスなく楽しめるスムーズなスケジュールが組まれていて、忙しい日常から解放され、旅そのものを楽しめた3日間でした。
もし単なる観光地巡りではなく「インドネシアを深く感じる体験」をしてみたいと思ったら、SenyuMuseumが提案するツアーをぜひ検討してみてください!
インスタグラムには、最新のツアースケジュールやこれまでのツアーハイライトが掲載されています。次の目的地を探しに、ぜひ一度チェックしてみてはいかがでしょうか?
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