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インドネシアの病院ってどんな感じ? 入院したりすることになったら不安だな……
海外での病気や怪我は誰もが不安を感じるもの。これから暮らすインドネシアの医療事情に不安を抱える方も多いのではないでしょうか?
日本との設備やサービスの違い、言葉の壁など、気になる点は尽きません。
そこでこの記事では、ジャカルタ駐在帯同2度目の筆者の実際の体験をもとに、インドネシアの検査入院体験記を実際の写真と共にお送りします!
この記事を読めば、インドネシアの病院に対する漠然とした不安が解消され、より安心して新生活をスタートできるはず!
(※検査結果は良好で、現在も元気にジャカルタで暮らしています。念のため!)
インドネシアでの総合病院受診の一般的な流れ
ここでは、会社で海外旅行保険に加入している駐在員とその家族を対象に、インドネシアで総合病院にかかるときの一般的な流れを分かりやすく説明します。
この情報は一般的な流れを示したものです。実際の状況は病院や地域によって異なる場合があります。最新の情報は必ず各医療機関に直接確認し、自身の状況に応じて適切に判断してください。
病院の選び方
インドネシアには、外国人でも安心して受診できる日本語対応可能な病院やクリニックが数多くあります。代表的なのは以下の病院。
これらの病院は日本人の利用が多く、病院側も日本人の対応に比較的慣れています。
予約から受診までの流れ
病院を選んだら、まずは電話で予約を取りましょう。
日本人が多く利用する病院であれば、日本語で記載された問診票が用意されていることも。必要に応じて保険会社への申請書類もその場で記入します。
保険と支払い
企業の駐在員・帯同家族としてインドネシアに来ているのであれば、医療サービス利用時は海外旅行保険が適用されます。
多くの場合、保険の適用によりキャッシュレスで治療が受けられるので、多額の費用が必要になることはありません。
ただし、治療内容によっては保険適用外の治療費が発生することもあるため、手術や入院の場合、受診が決まった時点で保険会社に確認しておくと安心です。
医療通訳の重要性
インドネシアでは外国人医師による診療が禁止されているため(2024年現在)、治療は現地の医師が英語かインドネシア語で行います。
医療現場では耳慣れない専門用語も多いため、医療通訳がありがたい存在。症状の説明や治療方針の理解がスムーズになり、安心して診療を受けられます。
慣れない海外生活では、日本語対応のある病院または医療通訳サポートの利用をおすすめします。
医療サポートサービスの活用
インドネシアの一部の病院では、日本語対応の医療サポートサービスを利用できます。
たとえば「ウェルビーメディックサポート」は、緊急時の対応から病院紹介、通訳手配、さらには医療費のキャッシュレス精算まで幅広くサポートしてくれます。
多くの日本企業が従業員のために契約しており、私も今回実際に利用しました。駐在時に加入状況を確認しておくとよいでしょう。
検査入院の病院受付〜入院手続き
今回お世話になることになったのは、ジャカルタ市内にある南ジャカルタマヤパダ病院(Mayapada Hospital Jakarta Selatan)。Branz Simatupangの近くです。
病院へ到着すると、広々としたエントランスに迎えられました。
以前にも利用したことがありましたが、初めて訪れたとき「海外の病院」と聞いて想像するより清潔で、広々とした施設に驚いたことを覚えています。
受付では、ウェルビーの通訳の方が入院手続きをサポートしてくれたため、私は言葉の不安もなく、座って待っているだけで済みました!
海外旅行傷害保険の保険証を提示し、入院に関する書類を受け取ります。
待ち時間こそありますが手続きはスムーズ。看護師さんが病室まで案内してくれました。
インドネシアの病院の施設や設備
病室に到着。個室は簡素ながらも落ち着いた雰囲気です。短期間の検査入院であっても、設備の整った個室を用意してもらえるのは海外保険インドネシアだからこそかもしれません。
窓からは外の景色がよく見えて、閉塞感は感じません。
特に、今回の部屋は上層階だったこともあり、遠くまで見渡せる開放的な景色に心が安らぎました。
部屋には、冷蔵庫、セーフティボックスなど、滞在に必要なものが一通り揃っています。
トイレとシャワーも完備されており、清潔感も問題ありませんでした。
また、通信環境も問題なく家族や友人との連絡もスムーズ。入院中も、普段通りのコミュニケーション手段が確保されているのは安心材料の一つですね。
インドネシアの病院での入院中の過ごし方
入院中は、検査や治療の時間以外は基本的に自由時間。
看護師さんが定期的に様子を見に来てくれるほか、1日に1度清掃が入りますが、意思疎通は基本的にインドネシア語です。英語はほぼ通じないと思っておいたほうが良いでしょう。
今回はウェルビーの通訳の方が滞在時間中サポートしてくれましたが、通訳不在時には翻訳アプリが頼りになりました。
特に医療用語は耳慣れないものが多かったので、Google翻訳の会話翻訳機能を使って、なんとか意思疎通ができた形です。
インドネシア語に自信がない方はもちろん、普段から使っている方でも、スムーズにコミュニケーションを取るための準備をしておくことをおすすめします。
今回は検査入院だったので、検査に関わる単語は事前に調べてメモしていたよ!
医師の診察時は、通訳不在の場合には英語で説明がありました。専門用語も多いため、理解しづらいときはその場でひとつひとつ確認することをおすすめします。
海外の病院では、文化や医療制度の違いから戸惑うこともあります。疑問点や不安な点は、語学力に関係なく遠慮なく伝え、積極的にコミュニケーションを取ることが大切だと実感しました。
また、検査の開始時間、食事の時間なども、日本のように時間厳守ではありません。
このあたりは「インドネシア時間」と割り切って、時間に余裕を持ち、ゆったりとした気持ちで過ごすのが良さそうです。
インドネシアでの検査入院中の食事
検査入院中の病院食についても写真で紹介します。日本の病院食のイメージとは異なり、インドネシアの病院食は思っていたより美味しく、見た目もボリュームたっぷりでした。
特に印象的だったのはブブルアヤム(鶏肉のお粥)とソトアヤム(チキンスープ)。インドネシア料理の定番ですが、まさか病院食としてもお目にかかるとは思わず、興味深くいただきました。
どちらも病院の外で食べる味と変わらず、もう少し食べたいなと思ってしまったほど。栄養面でも十分で、しっかりと満腹感を得られました。
全体的な味付けは、インドネシアらしく時々辛めのものもあり、病院食とは思えないほどバリエーション豊かな味を楽しめました。
検査のための入院だったけど、食事の時間はちょっとした楽しみだったよ!
驚いたのはおやつと一緒に提供されたお茶に、砂糖が3袋も付いてきたこと!
普段からインドネシアの飲み物は日本より甘めで、カフェでも砂糖が日本より多く提供されるのは体験として知っていましたが、病院でも同じだとは意外でした。
私の検査では特に砂糖制限はなかったけど、なんとなく1袋も開けずに済ませたよ
さらに、私の入院した際は、食事のメニューが毎食3種類ほどから選べるシステムになっていました。
個々の患者に合わせた宗教的な配慮などがあるのかもしれません。宗教が多様なインドネシアならではですね。
また、絶食時間帯のはずの食事のメニューも尋ねられて、「絶食って言ってたのにおかしいな」と思っていたら、やはり絶食は絶食でした。
インドネシアらしい「ゆるさ」と言えばそうですが、自分の検査内容や注意点は自分でしっかり把握しておく必要性も強く感じました…!
食事に関しては、予想外の美味しさや選択肢の豊富さが感じられた、貴重な体験となりました。
インドネシアでの入院で役立った持ち物
インドネシアの病院に入院する際に、準備しておくと安心な持ち物をまとめました。
必需品
- 海外旅行保険証
- KITAS
- 現金、クレジットカード(基本的に不要だが念のため)
- 常用している薬
- スマホ、充電器、変換プラグ
あると便利なもの
- ウェットティッシュ
- ミニトート、バッグハンガー(必要なものをベッドの枕元に置いておくため)
- 暇つぶしグッズ(本、ゲームなど)
- 飲料水、菓子(摂取してよい場合。食事の時間がまちまちで個人的には空腹がつらかった…)
今回、入院着、マスク、洗面用具、歯ブラシ、タオル、スリッパ、ティッシュペーパーは病院で用意されていました。どの病院でも用意があるとは限らないので、必要な場合は持参しておくと安心ですね。
インドネシアでの検査入院、予想外のハプニングも!
今回、当初の入院期間は1泊2日の予定でした。検査自体は日本であれば日帰りでできる簡単なものだったためです。
しかし、インドネシアでは予想外の展開に遭遇することも少なくありません……
1日目に検査の準備を終え、2日目の昼過ぎに検査に移るはずが、待てども待てども始まりません。
看護師さんに確認するたびに、「もう少し待って」と言われるばかり。結局、検査が始まったのは2日目の夕方近くになってしまいました。
この遅延により、なんと当初の予定から変わって急遽もう1泊することに!
幸い、夫が仕事を調整してくれたので大きな問題にはなりませんでしたが、もし調整できないタイミングだったり出張中だったりしたらと考えると、かなり厳しい状況だったと思います。
病院の施設自体は整っていても、医療サービスの内容や時間感覚など、日本とは異なる面があることを痛感しました。
(駐在帯同中の他の友人たちも、同様の体験談を耳にすることが少なくありません。)
インドネシアの病院を利用する際には、こうした文化の違いを念頭に置き、できることならば時間的・精神的余裕を持って行動することが重要です。
また、もしものときのために、普段から家族や友人間のサポート体制を整えておくことも有効ですね。
海外だからこそ、困ったときはお互いに頼れるネットワーク作りも大事!
まとめ:インドネシアの病院では事前準備が大事!
この記事では、私自身の検査入院体験を通じて、インドネシアの病院事情を紹介しました。
個室の環境は清潔で快適、病院によっては日本語対応があるなど、外国人患者への配慮もなされています。
一方で、言葉の壁や時間感覚の違いなど、日本とは異なる点も多々あります。これらの違いを事前に理解し、適切な準備をすることが重要です。
インドネシアでの病院受診3つの心得
- 言語サポートの確保:通訳サービスの利用や翻訳アプリの準備
- 必要書類の準備:保険証やKITASなど、必要書類の事前確認と用意
- 余裕を持つ:予定変更にも対応できる柔軟なスケジュール管理と心の準備(最重要!!)
これらの準備をしておけば、インドネシアの医療サービスを安心して受けられるはずです。
最後に、健康管理には日頃から気を付け、定期的な健康診断を忘れずに。予防は最大の治療です。
十分な準備と心構えがあれば、インドネシアでもスムーズに医療を受けられます。健康で充実したインドネシア生活を送りましょう!
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