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日系の幼稚園とインターナショナル系の幼稚園、どっちを選んだらいいんだろう?
幼稚園選びのファーストステップとして、日系幼稚園、インターナショナル幼稚園のどちらにするか決める必要があります。
とはいえ、いきなり日系幼稚園だのインターナショナル幼稚園だの言われても戸惑ってしまいますよね。
そこでこの記事では、初めての海外生活でも迷わないよう日系幼稚園とインターナショナル幼稚園の違いや、それぞれのメリット・デメリットについて詳しく解説します。
筆者はジャカルタに2度目の駐在帯同中。幼稚園児の母でもあります。実際に幼稚園を選ぶ過程でうまくいかないこともありましたが、今では子供も楽しく幼稚園に通っています。
筆者と同じ失敗をしないように体験談もシェアします!
この記事を読めば、家庭の方針や子供の個性に合っているのは日系・インターのどちらかなのか、判断するものさしが手に入ります!
- ジャカルタで幼稚園に通わせる予定がある
- 日系幼稚園、インターナショナル幼稚園の違いを知りたい
- 日系幼稚園、インターナショナル幼稚園どちらにするか迷っている
- 他の家庭がどんな基準で日系幼稚園 or インターナショナル幼稚園を選んでいるのか気になる
- ジャカルタで我が子に合う幼稚園を見つけたい
日系幼稚園とインターナショナル幼稚園の違い
日系幼稚園とは、その名のとおり日本系の幼稚園。日本人が通うことを前提にカリキュラムが組まれており、基本的に日本の幼稚園と同じと考えてもらって大丈夫です。
インターナショナル幼稚園(以下インター幼稚園)とは、インターナショナルスクールに併設されている幼稚園(プリスクール)。運営母体は欧米やシンガポール系など。国際的な教育プログラムに沿ったカリキュラムが組まれています。
それぞれの園でそれぞれ特色はありますが、おおまかな傾向は以下のとおり。
日系・インター比較表
日系 幼稚園 | インター 幼稚園 | |
---|---|---|
使用言語 | 日本語 | 英語 |
保育時間 | 長め | 短め |
保育内容 | 日本と同じ | 多種多様 |
園児の国籍 | ほぼ日本人 | 多種多様 |
親の関わり | 少なめ | 多め |
保育時間の長さ
園によって様々ですが、傾向としては日系幼稚園のほうが保育時間は長めです。日本同様、基本的には昼食を食べてから降園となります。
インター幼稚園は午前保育で終わるのが一般的。ただし、Day Care(日本で言う延長保育のような時間)を設けて午後まで保育してくれる園もあります。
親の関わる度合い
日系幼稚園では、親の出番はほとんどありません。(いわゆるPTAのような役目はあります)
登園する機会も、保育参観など特別な機会を除けばほぼなし。
一方、インター幼稚園は親が積極的に関わる必要があります。
- 親の行事参加
- 行事の準備
(この日は○○の服装で、△△の持ち物が必要、と急に連絡がある)
が、日系幼稚園より多い傾向です。
インター幼稚園では、子供の誕生日にお友達へのプレゼントをクラスの人数分用意したり、バースデーパーティーを主催したりなど、日本とは違うイベントごとも盛りだくさん。(インドネシアでは誕生日を迎える本人が周りの人にプレゼントを渡す文化があります。)
園とのやりとりもすべて英語ということまで併せると、親の負担は日系より重めと言えます。
インドネシアの幼稚園区分
インドネシアの法律上の幼児教育の区分は、日本とは異なるので参考までに紹介します。
区分 | 対象年齢 | 保育日数 | 備考 |
---|---|---|---|
幼稚園 (TK) | 4歳〜 | 週5〜6日 | 小学校に付属する幼稚園 |
Playgroup | 2〜4歳 | 週5〜6日 週2日以上 | 日本の幼稚園に相当 |
託児所 (Day Care) | 生後3ヶ月〜 | 週5〜6日 | 日本の保育園に相当 |
その他の Playgroup | 2〜4歳 | 週2日以上 | 日本の保育園に相当 |
制度上の区分は以上のとおりですが、実際の園を見ると、いわゆる幼稚園は「Preschool」という呼称を多く使われており、「Playgroup」は幼稚園入園前の育児サークルを指すようです。
また、預かり時間は年齢によっても異なります。
日系・インターのメリット・デメリット比較
どちらにもそれぞれの良さがありますが、おおまかな傾向を具体的に紹介していきます!
メリット・デメリット比較表
メリット | デメリット | |
---|---|---|
日系 幼稚園 | ・日本語環境を確保できる ・子供の感じるギャップが少ない | ・外国語学習はあまりできない ・触れ合う相手はほぼ日本人のみ |
インター 幼稚園 | ・英語環境で毎日過ごせる ・多様な国籍の子供と触れ合える | ・日本語に触れる機会が減る ・日本の園とのギャップが大きい ▼親の英語力が不足している場合 園との意思疎通・子供のサポートが不十分になる可能性あり |
日系幼稚園のメリット・デメリット

- 日本語環境を確保できる
- 子供の感じるギャップが少ない
幼児期は母語を獲得していく上で重要な時期。その時期に外国に住むと、必然的に目や耳から入る母語の量が減ってしまいます。
たとえば幼児と外を歩いているとき。日本だと、看板を見て「○○ってなーに?」というやりとりがあったり、目に入ったひらがなを読んだりといったことがありますが、海外だとそれがありません。
日本人の多く通う幼稚園で日本語環境に身を置けば、外国暮らしの弱点を補うことができます。
また、すでに日本で幼稚園に通っている場合、生活習慣や行事などで感じるギャップが少ないため、インターよりは早く慣れることでしょう。本帰国後のギャップももちろん少ないです。
- 外国語学習はあまりできない
- 関わる相手はほぼ日本人のみ
園での使用言語はすべて日本語。園によっては現地語を学ぶ時間を設けたり、英語の課外活動ができることもありますが、内容は「外国語に親しむ」程度です。
「外国に住んだから外国語ペラペラ」にはなりません。
また、お友達も日本人の割合が多いので、良くも悪くも日本人で固まって過ごすことになります。現地の人・現地在住の他国の人と関わるためには、親の積極的な働きかけが必要です。
▼ ジャカルタにある日系幼稚園をこちらでまとめて紹介しています。
ジャカルタの日系幼稚園一覧|費用・保育時間・口コミなど気になるポイントをまとめました
インター幼稚園のメリット・デメリット

- 英語環境で毎日過ごせる
- 多様な国籍の子供と触れ合える
子供が日常的に英語を使える環境というのがいちばんの違い。お友達も様々な国の子供がいます。異なる言語だけでなく、異なる価値観に日々接することができるのはまさにインターだからこそ。
園の行事でも、日本では馴染みのない旧正月やイースターなど世界各国のイベント・宗教行事を祝うので、海外の文化を身近に感じられます。
「せっかく海外で暮らすなら海外ならではの環境を」と考える家庭にはぴったりの選択肢ですね。
- 日本語に触れる機会が減る
- 日本の園とのギャップが大きい
- 園との意思疎通・子供のサポートが不十分になる可能性あり(親の英語力による)
一方で、日本語に触れる機会は減ります。今後の生活拠点がずっと海外であれば話は別ですが、日本で日本人として暮らすのであれば、園でのコミュニケーションが英語になるぶん家庭で日本語をどうフォローするかが親の課題となります。
幼稚園や他の保護者とのやりとりも、当然ながら英語。親が出席する行事やプレイデートもたびたびあるので、英語力が充分でないとコミュニケーションが取れません。
園生活の中で担任の先生にも出てくることでしょう。どう伝えたらいいか分からない…という事態を避けるためにも、親の英語力は必須です!
詳しくは以下の記事の「英語が話せなくてもインターに通わせられる?」で解説しています。
【ジャカルタ】幼稚園選びのよくある質問6選|日系orインター?英語必須?
各家庭でここまで違う! 幼稚園選びの基準

では、各家庭はどのように日系かインターかを決めているのでしょうか? それぞれの家庭の価値観、それぞれの子供の個性に合う選択肢があり、どれが正解ということはありません。
ここでは4つの例を紹介しますが、何を優先するか、夫婦で話し合う参考としてとらえていただければ幸いです。(プライバシー保護の観点から、複数家庭の回答を組み合わせています。ご了承ください。)
例1:日系幼稚園に通うAちゃんの家庭
- 入園当時の子供の年齢を考えて、英語学習より日本語学習を優先させたかった。
- 親の語学レベルからもインターでのサポートは難しいと思った。
- 他の日系の園を数園見学した。
- クラスの人数が多く、施設や保育内容がしっかり整っていると感じた今の園を選んだ。
例2:日系幼稚園に通うBくんの家庭
- 子供の性格上、できるだけギャップなく新生活を始めたかった。
- 上のきょうだいが小学生のため、小学校・幼稚園が併設されている日本人学校を選んだ。
- 日本にいる間に入園申し込んだので見学はしていない。
- 会社の前任者から良い評判を聞いていたため、問題ないと判断した。
例3:インター幼稚園に通うCくんの家庭
- せっかく海外にいるので、より多様性を肌で感じて欲しかった。
- 日本人のいない環境で過ごすことで「違うことが当たり前」という感性が育つかもしれないと思った。
- 他のインター幼稚園を10園ほど問い合わせ・見学した。
- 自宅から近く、学校や遊具が綺麗な今の園を選んだ。日本人がいない園をあえて選んだ。
例4:インター幼稚園に通うDちゃんの家庭
- 本帰国後は通常の公立校に入れるが、インドネシアでは金銭的、距離的にインターが選びやすいので試してみたかった。
- スライド駐在の可能性があるが、その場合はインターを継続する予定。
- 日系幼稚園、インター幼稚園どちらとも問い合わせた。
- 日本人・インドネシア人双方から話を聞いて、評判の良い園に絞って見学した。
- 保育時間が長く融通が効く今の園を選んだ。
まとめ:教育方針に応じて幼稚園を選ぼう!
この記事では、ジャカルタでの日系幼稚園・インターナショナル幼稚園の違いや、それぞれのメリット・デメリットを紹介しました。
日系・インター比較表
日系 | インター | |
---|---|---|
使用言語 | 日本語 | 英語 |
保育時間 | 長め | 短め |
園児の国籍 | ほぼ日本人 | 多種多様 |
親の関わり | 少なめ | 多め |
メリット | ・母語環境 ・日本のギャップが少ない | ・英語環境 ・異文化とのふれあい |
デメリット | ・外国語学習の機会が少ない ・友達はほぼ日本人のみ | ・母語に触れる機会が減る ・日本とのギャップが大きい ・子供へのサポートが不足する可能性あり |
ジャカルタ生活のウエイトを大きく占める園選び。他の家庭を参考にしつつも、最終的に我が子にどんな環境を用意するかは、各家庭の価値観次第で決まります。
納得行く答えが出せるよう、しっかり下調べして決めていきましょう!
まだまだ回答募集中!
ジャカルタの幼稚園に通わせたことのある方を対象に、アンケートをお願いしています。
実際に通ってみた生の声をぜひ聞かせてください! 各幼稚園の写真も募集中!
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